今日の1枚

サンタナV レガシーエディション

2nd「アブラクサス」よりも好きなサンタナ全盛期のアルバムのレガシーエディション盤。実は普通のCDは持っているのだが、今回はデジタルリマスターされたということと、2枚目に初公開のフィルモアでのliveがすっぽりと収録されていることで購入に踏み切った。車のオーディオで聞くことが多いのでリマスターの音の良さははっきりとはわからない。それにしてもliveはすごいね。このあとサンタナは宗教がかってくくるのだが、このliveは昔のままの姿で演奏している。ボーカルもいい。「禁断の恋」のliveがあるなんて感激ものだし、当然「祭典」も収録だ。左チャンネルから飛び出してくるニール・ショーンのギターが聞きたかったわけだが、やっぱりあの独特のトーンは最高。最高の時期の最高のliveが35年もたって聞けるなんて幸せだ。2006年7月19日 水曜
ライノセラス/schizophonia(輸)

日記にも少し書いたが、最近流れているi−podのCM曲に使われている「Cubicle」を収録したアルバム。日本盤は出てないみたいだ。とにかくCMを聞いた(見た)ときには本当に衝撃だった。「なに、これ?だれ?」という出会いは1年に1回あるかないか。たったの2音で作られているギターのリフが実にかっこいい。その合間にシャウトするヴォーカルも実に決まっているし。ロックのかっこよさがすべて出ているような曲だ。エアロスミスかなあなどと考えたりもしたのだが、ちよっと違う。調べてみたら名前だけは聞いたことがあったライノセラスというフランスのグループらしい。普段聞いている「ロック系」でなく、エレクトロニクスを多用したクラブ系というか踊り用の曲を得意としているらしい。今日全曲聴いたが、なんと全曲かっこいいのでびっくりした。知らない人は是非どうぞ。 これが話題のCMだ。  2006/5/15 月
デヴィッド・ギルモア /ON AN ISLAND

1. Castellorizon 2. On An Island 3. The Blue 4. Take a Breath 5. Red Sky at Night 6. This Heaven 7. Then I Close My Eyes 8. Smile 9. A Pocketful of Stones10. Where We Start
なんとギルモア22年ぶりのソロアルバムだ。ギタリストのソロアルバムと聞くと購買意欲が湧くものだが、たいてい期待は裏切られる。普段ギターばかり弾いているからちょっと違うことをやろうとするアーティストが多く、ほとんどがつまらない。22年前のソロアルバムもつまらなかったし・・・。ということであまり期待もしてなかったのだが、今回はちょっと違った。ピンクフロイドの「新作」がもう望めない今だからか、これがピンクの音に聞こえてしようがない。全編に流れるギルモアのストラト。そうそうあの音。これがもう何と言っても素晴らしい。どうやったらあんな音が出るのだろう。今のところベストトラックは2曲目のタイトルトラック。実に好みの哀愁路線で、日本人の多くが期待していた音はきっとこれだろう。ギルモアも60歳だと。いい年のとり方をしているよなあ。こうありたいものだ。2006/4/25
ベリー・ベスト・オブ・ELO

つい最近買ったもの。購入動機は・・・・・・「電車男」だ。だいぶ話題になった番組だが、リアルタイムでなくHDレコーダーで録画して11時過ぎから見ていた。おたく系の人たちがメールを飛び交わすシーンは当然早送り。ストリーだけを追って見ていたのだが、先日とうとう最終回。そのエンディングに流れてきた曲を聞いて「えっ、なんだ、これ?」と調べたらなんということはない。やはりELOだ。タイミング良くベスト盤が発売されているではないか。しかも欧米と1曲だけ曲目が違う。日本盤だけこの主題歌の「twilight」が収録されている。しかも1曲目に。これは買うしかない。全20曲入りで2520円。次の日から早速聞き出した訳だが、これがもうなかなかの優れもの。こういったポップス系に弱い自分でも少しは聞いたことがある曲が入っていてうれしい。基本は当然ビートルズだ。もろポールという曲もあるし、時々「レノン?」ということも。今12曲目にはまっている。涙なしでは聞けないほどの名曲。期待はしてなかったが、これはいいCDだ。
ザ・フォーク・クルセダース/解散音楽會

収録曲1.口上 2.紀元弐阡年 3.グァンタナメラ 4.コキリコの唄 5.今日の料理テーマ 6.山羊さんゆうびん 7.巌流島(The King of Three Fingers) 8.きつね 9.戦争はしらない 10.花のかおりに 11.戦争を知らない子供たち 12.大統領殿 13.感謝 14.花はどこへ行った 15.花(すべての人の心に花を)16.悲しくてやりきれない 17.イムジン河 18.あの素晴らしい愛をもう一度 19.ライカはローリング・ストーン 20.帰って来たヨッパライ 21.イムジン河ー春 22.平和について 23.Sakura

2002年11月17日にNHKホールにて行われた34年ぶりの再結成コンサート。特に好きなバンドでもなかったが、やはり当時からすごい人たちだったことは確かだ。FG110という初めて買ったYAMAHAのフォークギターでこの人たちの曲を何曲かは歌ったこともある。今も昔も好きなのは「戦争は知らない」だね。これだけはコード進行を暗譜しているくらいよく弾いた。このコンサートのDVDはまだ出てないみたいだけど、1度BSで放映されたことがあり、ビデオに録画している。CDの数倍楽しめる。坂崎さんを入れたのは大正解で、歌もうまい、ギターもうまい。加藤さんとの息もぴったりでこれ以上のメンバーはいないだろう。アルフィーなんてワケの分からないグループをやめて、本当に自分のやりたい音楽をしたらいいのになといつもこの人を見ると思う。コンサートはアコギ好きにはたまらない映像が目白押し。マーチンの名器が次々と出てくるのだ。CDを聞くとよく音が分かる。左の音は坂崎さん。多分D−28。右の音は加藤さん。もちろんD−45だ。ところがである。おもしろいことに左のD−28の方が音がいいのだね。ああ、これがマーチンの音か・・・というくらいすごい音。ま、今店頭に出ている新品の28ではこんな音は出ないだろうが、それでもさすがにマーチンだね。ベストテイクは「ライカはローリング・ストーン」にきまり。これはすごい。何度聞いてもいい。
浜田 省吾/初恋

先日の金曜日。1週間の仕事を終えて家に帰ろうとしたとき、隣に座っている同僚が突然何を思ったのか「浜田省吾ってUさんと同じ年だよね。このまえ初恋をラジオで聞いたけど、あれってUさんのことじゃん!」と言い出したのでびっくりした。そんなことを言われたものだから、こちらも軽く興奮してしまって、浜田さんとの出会いやらどれだけすごい人かと言うことを少ししゃべってしまった。おかげで帰る時刻が遅くなってしまったのだ。
さて、この新作。日記にも少し書いたのだが、近年ではまれに見るいい出来の作品だと思う。でもやっぱり「日本語」って辛いよねえ。聞くのが。意味が分かるから。どうも家族のことをうたう歌ってのが昔から苦手なもので、そういう点では2.3曲ははずして聞きたいところもある。でも、何と言ってもタイトル曲の初恋はいい。歌詞はよくある、陳腐な自分史を綴っているものだけど、どうも同じ年の者としては自分と重ねて聞いてしまうところがあって、なかなかじーんとくるようになっている。ビートルズとの出会いは全く同じとしても、その後の足取りが少し違う。僕の場合はアートロックの方に走ってしまったのだけれど、浜田さんはシンガーソングライターがずっと好きみたいだね。まあ、ジャクソン・ブラウンが大好きだという点では一致しているのだけれど。
アル・クーパー/ブラックコーヒー

アル・クーパーといえば60年代後半にやってきた「ニューロック」ブームの「顔」だ。「アイ・スタンド・アローン」のジャケットが印象的な伝説の男。過去にどうしたということはここではふれない。大切なのは今だ。なんと30年ぶりの新作だという。その記事が普通の新聞に載るのだから驚く。さて、この新しいアルバムだが、思っていたよりも楽しめるものだ。今の音楽にとらわれない昔からのアルがここで聞けるのはうれしい。今時こんな曲はないだろうというくらい古くさい曲想が多く、それがまたうれしいのだ。ただ、バックの音がやはり今風で(特にドラムとベース)それがアルの古い声に合わない気がする。そこがちょっと残念なところ。でも長く楽しめる1枚になりそうだ。初回限定デジパックだったが、なんともこのデジパックというのは扱いにくいものだねえ。